ICLとは

ICL(Implantable Collamer Lens) はSTAAR 社によって開発され、日本では1997年に導入され、2010年に有効性と安全性から厚生労働省に認可されています。全世界では300万眼以上の実績があります。ICLはHEMAとコラーゲンの共重合体素材コラマー(Collamer )で作られており、タンパク質などの粒子が沈着せずに長期にわたって眼内で安定する非常に生体適合性の良い素材となっています。

IPCLとは

IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)はEyeOL社によって開発され、日本では2015年より導入されています。全世界で13万眼以上の実績を持ち、有効性と安全性が証明されている比較的新しいレンズで、2025年4月に日本でも厚生労働省の承認を受けています。IPCLはハイブリット親水性アクリルで作られています。ハイブリット素材を採用したことにより、タンパク質などの粒子が付着しにくく、見え方の質が高いことも証明されています。またIPCLは度数制作範囲が広く、-4.5D以上の強度乱視に対してもIPCLにて対応できます。タンパク質などの粒子が沈着しにくいことから長期にわたって眼内で安定する非常に生体適合性の良い素材となっています。

比較表

レーシックとICLの比較表

レーシックICL手術
角膜への影響有(削る)無し(削らない)
見え方の質(コントラスト感度)
強度近視・乱視への対応
元に戻せる戻せない取り出して元に戻せる
ドライアイになる可能性高いほとんどない
将来の白内障手術への影響ほとんどない
治療の歴史1990年~1980年代~
(レーシックより歴史が長い)
紫外線カット無し有(UVカットレンズ)

ICL・IPCL手術について

ICL・IPCLともに手術方法は同じです。

  • 散瞳剤点眼で瞳孔を開き、点眼麻酔をおこなったのち、黒目と白目の境目に数ミリの創口を作成します。
  • 創口から小さく折りたたんだICLもしくはIPCLを挿入して、虹彩と水晶体の間に固定します。
  • 切開創は糸で縫合することなく、創は閉じます。
  • 手術は両眼含めて15分ほどで終わります。
  • レンズは特別な手入れをしたり取り出したりする必要はなく、半永久的に眼内で安定します。

ICL・IPCL手術までの流れ(手術前後の通院)

1:適応検査

手術をご希望されても目の状態により手術できないことがあります。まずは手術ができるかどうかの適応検査を行います。

コンタクトレンズは装用したまま来院可能です。適応検査では散瞳検査(瞳を広げる点眼薬使用)は行いませんのでお車での来院も可能です。

手術ができるようであれば医師から詳しい説明を行います。

手術のメリットとデメリットを良く理解して頂き、可能であればご家族の方ともよく相談し、手術を受けられるかどうか決められるのが良いでしょう。手術ご希望の場合は後日、詳細な術前検査を行います。

2:術前検査(約2時間)(可能ならば2回行う)

コンタクトレンズ装用の方は事前に装用中止していただく必要があります。

  • ソフトコンタクトレンズ(乱視なし):3日間
  • ソフトコンタクトレンズ(乱視あり):2週間
  • ハードコンタクトレンズ:3週間

※コンタクトレンズを上記の期間外すことで、本来の角膜形状に戻り正確な検査が可能となります。

専門の視能訓練士による精密な屈折検査(近視や遠視や乱視の度数を調べる検査)・視力検査・角膜形状検査・眼圧検査、散瞳薬による眼底写真撮影、その後、医師の診察にて精密検査を行います。

この日、散瞳により4〜5時間ほど眩しくなりますので公共交通機関での来院をお勧めします。ご自身の運転で来院される場合は上記の時間を過ぎてからの運転をお願いしています。
また看護師による手術前後の生活の説明や注意点、手術当日の流れの説明、またご相談等もお聞きます。

※レンズ注文後の納期目安
ICL:国内在庫がある場合は早くて3日、長い場合は4ヶ月
IPCL:国内在庫がある場合は早くて3日、長い場合は約1ヶ月半

当日来院までコンタクトレンズ装用可能です。院内散瞳薬点眼など手術前準備に1時間ほどかかります。手術は両眼含めて15分ほどで終わります。
4:術後通院

術翌日、術1週間後、術1ヶ月後 その後は目の状態により適宜検査診察いたします。

費用

乱視矯正なし 片眼 27.5万円

乱視矯正あり 片眼 33.0万円